ピカソやヘミングウェイが愛したフランスのマリンシャツをオマージュ
FORM
HISTORY
ENVIRONMENT
FUNCTION
MATERIAL
ピカソやヘミングウェイが愛したフランスのマリンシャツ。
日本ではバスクシャツと呼ばれ定着していますが、実はフランスでは一般にブルトンマリン(ブルターニュのマリンシャツ)と呼ばれることが多いそうです。
日本での呼称の始まりは、ヘミングウェイの小説「海流のなかの島々」の和訳の中にバスクシャツという呼称が出てきたことから、とも言われています。
「バスク」とはフランスとスペインにまたがる地域の名称で、ブルトンマリンはこのバスク地方を含むフランスの沿岸部の猟師たちの服として生まれました。
強い海風から身体を守るニット生地、濡れても着脱しやすい横広のボートネック、作業時に器具に引っかけない為の七分袖、そして海で発見されやすくする為のボーダー柄で作られた、実に機能的な仕事服でした。
そして、この機能的にデザインされた船乗りの仕事服は 1850年代からフランス海軍の制服としても採用されはじめます。
THE Breton Marineは、1927年にブルターニュ地方のカンペールで生まれフランス海軍の制服の製造を担ってきた『フィルーズ・ダルボー』とのコラボレーションで実現しました。
フィルーズ・ダルボー社のあるブルターニュ地方では、漁師達が海に出て仕事をしている間に、その妻たちが夫の帰りを待ちながら糸を紡ぎ、服を編むというライフスタイルがあったそうです。
その文化の継承を軸に、ここでは他とはちょっと違った製法で生地を作っています。
現在のブルトンマリンのほとんどはカットソーと呼ばれるものですが、フィルーズ・ダルボー社の作るブルトンマリンは横方向に糸を編みこんでいく「横編み」(ニット)で出来ています。
この横編み製法は組成が複雑で、薄い生地を作ることはできませんが、糸をたっぷりと使用したふくらみのある生地になり、身幅方向への伸縮性が高く仕上がります。手編みをそのまま機械で行うような製法で、今でもフランス国内のみで生産しています。
THEとのコラボレーションではボディのラインにも意味を込めました。
フランスにおけるオフィシャルなボーダーとは、ナポレオンの勝利数に因んだ21本のラインであるという説があります。これに起因して、ボディのラインの数を21本に設定し、古き良きビジュアルにこだわりました。
また、ニット製法ということで、裾の厚くなりにくい処理や、袖の運動量を考慮した『増やし目』など、ベーシックな形状の中で随所にニットの特徴を活かしています。
[お洗濯の注意点]
洗濯機洗い40℃まで / 蛍光漂白剤の入っていない洗剤をご使用ください / 濡れたままでの放置は色お落ちの原因になりますのでお避けください / 平干し / アイロン110℃まで
THE公式ハッシュタグ:#THE_Breton_Marine
THE公式ハッシュタグリスト(公式note):THE公式ハッシュタグリストができました
THE REVIEWS(公式note): 「バスクシャツ」について #デザインのゼロ地点