THE SLIPPERS
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THE SLIPPERS

【生産終了:Sサイズ完売・Mサイズ在庫限り】できるかぎり長く使えて、おもてなしにも重宝する、牛革のスリッパ

BRAND
THE
RELEASED ON
2020/12
COLOR
ブラック
SIZE
S : 23.0-25.0 cm M : 25.0-27.0 cm
MATERIAL
牛革 / ウレタン
MANUFACTURER
シーソー株式会社

SPEC

FORM

HISTORY

ENVIRONMENT

FUNCTION

MATERIAL

私たちは、ものづくりに携わるメーカーとして、常に意識している姿勢があります。それは、できるだけ長く使えるものを生み出すこと。限りある資源やエネルギーを使って新たなものを作るのであれば、機能を向上させることはもちろんですが、耐久性のある素材を採用したり、メンテナンスや修理ができる仕組みを作ったり、様々な角度から環境への配慮をすることが重要です。ずっと気になっていたプロダクトの一つが、スリッパです。多くのホテルや航空機内では、衛生的な観点から、不織布製など使い捨てのスリッパが使われています。また、自宅では、布製のスリッパが主流ですが、汚れや破れ、ほつれや穴あきなど、破損しやすく感じます。使用頻度によりますが、自宅にいる時間が長い方は、ワンシーズンで買い換えることもあるそうです。実は、スリッパの発祥は、明治維新後にあたる1900年頃の日本。鎖国が解け、西洋から多くの人々が行き来するようになっていた時代に、室内で靴を脱ぐ習慣がない客人が快適に過ごせるよう考えられたものといわれています。これらの背景を元に、長く使えて、おもてなしにも重宝する、THE SLIPPERSの素材にふさわしいのは、牛革だと考えました。その中でも、特に丈夫な2〜3歳前後の成牛の革を選んでいます。特に厚い牛革を、アウトソール、インソール、アッパーと贅沢に3枚も重ねることで、壊れにくく、耐久性にも富んでいます。革は、鞣し(なめし)という、その名の通り、革を柔らかくする加工をします。動物から切り取った皮そのままの状態では、腐敗しやすく、水分が抜けて硬くなってしまうため、液剤を浸透させ、安定した革にする工程です。THE SLIPPERSの革の鞣しには、化学薬品ではなく、植物性の水溶性の液剤(タンニン)を用いています。皮の繊維の奥深くに、タンニンを丁寧に浸透させることで、柔軟性を出し、劣化がしにくくなっています。天然素材である革のデメリットは、使用する個体によっても、箇所によっても、シワやシボ、傷の出方などにより、差がでてきてしまうこと。そこで、このスリッパは、ヌメ革(染色がされていない茶色い革)ではなく、あえて黒に染色をしました。できるかぎり均一で、個体差が少ないプロダクトにしつつ、エイジングと呼ばれる革特有の変化を伴いながら、長きに渡り使い続けることができます。使えば使うほど、見た目だけでなく触感も変わっていくことが、革の特長の一つです。使い始めは硬く感じますが、次第に、柔らかく、伸びていき、足に馴染むようになります。試作を重ねるうちに、興味深い発見がありました。それはある一定以上の厚みの革で、アッパーの形に沿って縫製すると、横から見た時に、つま先が少し浮き上がること。実際に履いてみると、この形状が足によくフィットし、歩きやすくなるのです。薄い革ではあまり見られない、THE SLIPPERSで選んだ厚い革ならではの、素材と形状の組み合わせで生まれた、新しい機能でした。足裏全面には、カメラバッグにも使われている、ウレタン製の緩衝材を入れています。靴の中敷のように足を疲れにくい働きをし、衝撃を和らげ、より履きやすいスリッパになりました。そして、改めて痛感したのは、革の扱いの難しさです。THE SLIPPERSは、急カーブの形状でありながら、部分的には厚い革を3枚も重ねたコバ(裁断面)をもつため、縫製と磨きの工程において、高い技術力が必要です。特に、コバの処理の精巧さこそが、革のしつらえに最も影響すると考えました。製造は、革製の鞄や靴の製作に長けた、シーソー株式会社に依頼しました。ヨーロッパの革製品のように、高いクオリティを実現できるのは、同社の熟練の知見と新たなものづくりに挑戦する柔軟な態勢あってのことです。また、このスリッパのためだけに、国内で一切流通していない、専用のコーティング剤の輸入にも通力しています。日本で一般に使用されているものよりも、粘性が高いため、マットで、より均一な、美しい質感に仕上がります。素材、形状、機能、環境、歴史、全てを兼ね備え、何十年も使い続けられる、THEらしいスリッパが生まれました。  ※天然の牛革を使用しているため、シワや質感の出方には個体差があります。 ※男性スタッフが約1年半ほとんど毎日使用した経年変化の様子 ※THE SLIPPERSは2023年12月より仕様をアップデートし、価格を変更いたしました。従来品では一周のみだったアッパーとインソールとの縫製を二周にして強度を上げています。その上で、サイズをひとまわり大きく仕様変更しました。縫製を強化したことによりアッパーとインソールとの密着強度が増し、サイズを大きくしたことで足の甲がアッパーに当たる負荷を軽減しました。そのため、足の大きい人が長く履いてもより壊れにくくなりました。Sサイズは足のサイズが23.0〜25.0cm対応でアウトソールの長さは26.5cm。Mサイズは足のサイズが25.0〜27.0cm対応でアウトソールの長さは31.4cmになっています。 THE公式ハッシュタグ:#THE_SLIPPERSTHE公式ハッシュタグリスト(公式note):THE公式ハッシュタグリストができました
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私たちは、ものづくりに携わるメーカーとして、常に意識している姿勢があります。

それは、できるだけ長く使えるものを生み出すこと。

限りある資源やエネルギーを使って新たなものを作るのであれば、機能を向上させることはもちろんですが、耐久性のある素材を採用したり、メンテナンスや修理ができる仕組みを作ったり、様々な角度から環境への配慮をすることが重要です。

ずっと気になっていたプロダクトの一つが、スリッパです。

多くのホテルや航空機内では、衛生的な観点から、不織布製など使い捨てのスリッパが使われています。また、自宅では、布製のスリッパが主流ですが、汚れや破れ、ほつれや穴あきなど、破損しやすく感じます。使用頻度によりますが、自宅にいる時間が長い方は、ワンシーズンで買い換えることもあるそうです。

実は、スリッパの発祥は、明治維新後にあたる1900年頃の日本。鎖国が解け、西洋から多くの人々が行き来するようになっていた時代に、室内で靴を脱ぐ習慣がない客人が快適に過ごせるよう考えられたものといわれています。

これらの背景を元に、長く使えて、おもてなしにも重宝する、THE SLIPPERSの素材にふさわしいのは、牛革だと考えました。
その中でも、特に丈夫な2〜3歳前後の成牛の革を選んでいます。特に厚い牛革を、アウトソール、インソール、アッパーと贅沢に3枚も重ねることで、壊れにくく、耐久性にも富んでいます。

革は、鞣し(なめし)という、その名の通り、革を柔らかくする加工をします。動物から切り取った皮そのままの状態では、腐敗しやすく、水分が抜けて硬くなってしまうため、液剤を浸透させ、安定した革にする工程です。
THE SLIPPERSの革の鞣しには、化学薬品ではなく、植物性の水溶性の液剤(タンニン)を用いています。皮の繊維の奥深くに、タンニンを丁寧に浸透させることで、柔軟性を出し、劣化がしにくくなっています。

天然素材である革のデメリットは、使用する個体によっても、箇所によっても、シワやシボ、傷の出方などにより、差がでてきてしまうこと。
そこで、このスリッパは、ヌメ革(染色がされていない茶色い革)ではなく、あえて黒に染色をしました。できるかぎり均一で、個体差が少ないプロダクトにしつつ、エイジングと呼ばれる革特有の変化を伴いながら、長きに渡り使い続けることができます。
使えば使うほど、見た目だけでなく触感も変わっていくことが、革の特長の一つです。使い始めは硬く感じますが、次第に、柔らかく、伸びていき、足に馴染むようになります。

試作を重ねるうちに、興味深い発見がありました。
それはある一定以上の厚みの革で、アッパーの形に沿って縫製すると、横から見た時に、つま先が少し浮き上がること。実際に履いてみると、この形状が足によくフィットし、歩きやすくなるのです。薄い革ではあまり見られない、THE SLIPPERSで選んだ厚い革ならではの、素材と形状の組み合わせで生まれた、新しい機能でした。
足裏全面には、カメラバッグにも使われている、ウレタン製の緩衝材を入れています。靴の中敷のように足を疲れにくい働きをし、衝撃を和らげ、より履きやすいスリッパになりました。

そして、改めて痛感したのは、革の扱いの難しさです。
THE SLIPPERSは、急カーブの形状でありながら、部分的には厚い革を3枚も重ねたコバ(裁断面)をもつため、縫製と磨きの工程において、高い技術力が必要です。特に、コバの処理の精巧さこそが、革のしつらえに最も影響すると考えました。
製造は、革製の鞄や靴の製作に長けた、シーソー株式会社に依頼しました。ヨーロッパの革製品のように、高いクオリティを実現できるのは、同社の
熟練の知見と新たなものづくりに挑戦する柔軟な態勢あってのことです。
また、このスリッパのためだけに、国内で一切流通していない、専用のコーティング剤の輸入にも通力しています。日本で一般に使用されているものよりも、粘性が高いため、マットで、より均一な、美しい質感に仕上がります。

素材、形状、機能、環境、歴史、全てを兼ね備え、何十年も使い続けられる、THEらしいスリッパが生まれました。 

※天然の牛革を使用しているため、シワや質感の出方には個体差があります。

※男性スタッフが約1年半ほとんど毎日使用した経年変化の様子

※THE SLIPPERSは2023年12月より仕様をアップデートし、価格を変更いたしました。
従来品では一周のみだったアッパーとインソールとの縫製を二周にして強度を上げています。

その上で、サイズをひとまわり大きく仕様変更しました。
縫製を強化したことによりアッパーとインソールとの密着強度が増し、サイズを大きくしたことで足の甲がアッパーに当たる負荷を軽減しました。
そのため、足の大きい人が長く履いてもより壊れにくくなりました。
Sサイズは足のサイズが23.0〜25.0cm対応でアウトソールの長さは26.5cm。

Mサイズは足のサイズが25.0〜27.0cm対応でアウトソールの長さは31.4cmになっています。


THE公式ハッシュタグ:#THE_SLIPPERS
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